トップページ
BGGの質問掲示板を参考に、分かりにくい所を補った意訳です。
また、個人的に疑問に思った項目と、それに対するメーカーからの公式回答を書き足していきます。
訳語はテンデイズゲームズの日本語版ルールを参考にしました。
初版のルールを以下に変更。
「得点タイルを良く混ぜ、ランダムに引いて、6のスペースから順番に表向きで置いていきます。もし、5もしくは6のスペースに置くために引いた得点タイルが、左側にスコップの描かれたものだった場合、それを一旦脇へとよけ、別のタイルを引き直してください。そのあとで、よけていたタイルは残りの得点タイルへと戻し、混ぜます」
(訳注: 該当箇所を日本語ルールから抜粋しました)
(訳注: この変更は「ハーフリングが労働者コマを溜め込み、スコップを最大まで改良。ゲーム終盤に、土地の変換をしているだけで80点前後も獲得。これってルール上はともかくゲームとしてどうなの?」という声を受けての物です)
上のやり方だと、左側にスコップの得点タイルが登場する確率が下がってしまいます。それを是正するために、非公式ながら別のやり方も挙がっています。
「まずは得点タイルの山から6枚を抜き出して良く切ります。後は公式の改定ルールに従って配置してください」
(訳注:スコップで得点のタイルが出ても、脇に避けずにゲームに登場するのが、改定された公式ルールとの違いです)
初版の説明書には以下のように書かれています。
「砦建設後、プレイヤーは即座に(そして1回だけ)船舶トラック上でマーカーを1スペース進めます。これには(通常の改良コストである)1労働者と4コインを支払いません。」
上の青い文章を、次の赤い文章に差し替えます。
「1司祭と4コインを支払いません。」
(訳注: 日本語ルールでは「労働者駒やコインを支払う必要はありません」という表現になっています)
3.4 マーメイドも併せてご覧ください。
第1-2版のルールブックには以下のように書かれています。
「能力: カルティストの建設アクションによって、1人以上のプレイヤーがパワーを得ることにしたとき、カルティストプレイヤーは任意の教団トラック1つの上でマーカーを1スペース進めます。他プレイヤーが何人パワーを得たかにかかわらず、1スペースだけ進めます。他のすべてのプレイヤーがパワーを得ないことにした場合、マーカーを進めることはできません。」
上の青い文章を、次の赤い文章に差し替えます。
「他のすべてのプレイヤーがパワーを得ないことにした場合、マーカーを進めることはできませんが、代わりに1パワーだけ獲得します。」
(以下はテンデイズによる公式の文章です)
能力:カルティストの建設アクションによって、1人以上の他プレイヤーがパワーを得ることにしたとき、カルティストプレイヤーは任意の教団トラック1つの上でマーカーを1スペース進めます。他プレイヤーが何人パワーを得たかにかかわらず、1スペースだけ進めます。他のすべてのプレイヤーがパワーを得ないことにした(または得られない)場合、代わりに1パワーを得ます(誰とも隣接していない場合、この能力は効果を持ちません)
作者の1人、Helge OstertagがBGGに投稿した文章を読むと、カルティストの新ルールについて、海外版と日本語版ではルール解釈に違いがあります。海外版の解釈を日本語にすると以下のようになります。
他のすべてのプレイヤーがパワーを得ないことにした場合、代わりに1パワーを得ます(誰とも隣接していない、またはパワーを得られない場合、この能力は効果を持ちません)
「パワーを得られない場合」とは、パワー駒が全てパワートレイ III にある状態をいいます。
3.8 カルティストも併せてご覧ください。
答1: 自分の建造物に、直接的または間接的な隣接をしている空き地(誰の建造物もない地形ヘクス)を1つ選びます。
次に、以下の3つから1つを行います。
- 地形を変換する
- 住居を1つ建てる
- 地形を変換してから、住居を1つ建てる
地形を変換する場合、選んだ地形へクスが拠点地形になるまで変換する必要はありません。スコップの一部あるいは全部を、あえて使わなくても構いません。使わなかったスコップは即座に失われ、後の手番へは持ち越せません。
住居を建てるのは、拠点地形(自分の勢力と同じ色の地形へクス)のみです。
答2: いいえ。自分の拠点地形への最短ルートを取る必要はありません。変換サークルを時計回りでも反時計回りでも自由に進めます。ただし1回のアクション中に、向きを変えるのは禁止です。
また1回のアクション中に、自分の拠点地形になった地形へクスは、それ以上変換できません(自分の拠点地形になる前に変換を止めるのは構いません)。
よって1回のアクションで地形の変換に使えるスコップは、最大「6本」になります。例外として、ジャイアントだけは1回のアクションで、ちょうど2本しか使えません。
(訳注: 説明書にある「隣接する地形に変換するにはスコップ1本、対向する地形に変換するには最大のスコップ3本が必要になります」を受けての質問だと思われます。混乱の元ですから「対向する地形に~」の一文は削除するべきでしょう)
(追記: 「最大スコップ3本」の一文は英語版で付け加えられた物で、原文のドイツ語ルールには存在しないそうです)
答3: はい。正確には「手番の始めに、自分の拠点地形だった地形へクス」を変換できます。その場合、最大で6スコップ分の地形変換ができます。
(訳注: 変換サークルを一周してはいけません。1回のアクションで7スコップ以上は使えないのです)
答4: パワーアクション、ボーナスカード、勢力の特殊能力で無料のスコップを獲得した場合、即座に「地形の変換と建設」アクションを行います。
共通ボード上のパワーアクション
ボーナスカード
勢力の特殊能力(ハーフリングの砦)
基本的な処理は同じですが、無料のスコップを獲得した時だけ2つ例外があります。
(訳注: 無料のスコップを獲得した場合でも、「地形の変換と建設アクションの実行」が条件になっている能力、例えばトンネル工事(ドワーフ)と絨毯飛行(ファキア)などを使用できます)
ダークリングは司祭コマを、ジャイアントダークリング以外の勢力は(現在の変換レートに応じた)労働者コマを支払って追加のスコップを生み出せます。ただし、以下の条件を2つとも満たしてる場合だけです。
(追記:明らかに間違っていた部分に打ち消し線を入れました。申し訳ありませんでした)
- 変換サイクル上で拠点地形への最短ルートを取っている
- 自分の拠点地形にまで変換するためのスコップが足りない
(訳注: 無料のスコップを使って、最短ルートを取らない場合でも、地形の変換はできます。労働者を支払って追加のスコップを生み出せないだけです)
(訳注: 無料のスコップを使わない場合、最短ルートを取るかどうかに関わらず、労働者を支払って生み出したスコップで地形を変換できます)
1回のアクション中に、自分の拠点地形になった地形へクスは、それ以上変換できません(自分の拠点地形になる前に変換を止めるのは構いません)。
【労働者を支払わず、無料のスコップだけで拠点地形に変換】
スコップが余ったら、(その余ったスコップを使って)自分の建造物に直接的/間接的に隣接している、他の地形へクス1つを変換できます。
無料のスコップを3本生み出す「ハーフリングの砦能力」の場合、まだスコップが余ることがあります。その時はスコップがなくなる(あるいは未使用のままスコップを破棄する)まで同じ処理を繰り返してください。
例外として、ジャイアントは絶対にスコップが余りません。
(訳注: スコップは「選んだ地形へクス1つに全て注ぎ込む」のが大原則。使い切れずに余った場合だけ、別の地形へクスにも使える、と覚えましょう)
(訳注: 無料のスコップがない場合、1アクションで変換できる地形へクスは1つだけです)
その後、拠点地形に変換した地形へクスから1つ選び、住居を1つ建てても構いません。その後、最初に拠点地形へと変換した地形へクスに住居を1つ建てても構いません。もちろん建築コストは支払います。
(訂正:同じアクション中に住居を建てるのは、最初に拠点地形に変換した地形へクスのみ可能です)
(訳注: ハーフリングは1アクション中に「建造物の改良(砦)」と「住居の建設」の両方を1回ずつ行える可能性があります。砦能力で発生した無料の3スコップを使って茶色に変換した地形へクス最大1つに、通常のコストを支払って住居を1つ建設できます)
(訳注: カオスマジシャンも砦能力を使えば同じことができます。さらには他の勢力では不可能な、2回続けての「住居の建築」も可能です)
答5: いいえ、できません。まずは土地の変換を全て終わらせ、その後で住居を建設します。1回のアクションでは、住居を建てた後に地形の変換はできないのです。
答6: いいえ。無料のスコップを使って、最初に選んだ地形へクスを自分の拠点地形へと「実際に変換した後」でなければ、別の地形へクスを変換できません。住居を建設できるのは、そのアクション中に自分の拠点地形へと、実際に変換した地形へクスだけです。
ただし地形を全く変換せず、選んだ拠点地形1つに「住居の建設だけ」を行っても構いません。その場合、受け取った無料のスコップは全て失われます。また、スコップを使う毎に得られる勝利点やパワーなどは(スコップを使っていないので)一切受け取れません。
3.2 ハーフリングおよび3.3 アルケミストも併せてご覧ください。
問1: 労働者コマを支払って、追加のスコップを生み出せますか? 住居の建設はできますか?
答1: いいえ。フェイズ2の「地形の変換と建設アクション」ではないので、どちらもできません。
問2: 教団ボーナスで獲得したスコップは、どこに使えるのでしょうか?
答2: 自分の建造物と、直接的あるいは間接的な隣接をしている空き地(建造物が置かれていない地形へクス)に使えます。地形の変換に関するルールを「全て」守っているなら、2本のスコップを別々の地形へクスに使っても構いません。
2.3 直接的/間接的な隣接および2.7 ボーナスカードも併せてご覧ください。
問1: 「直接的な隣接」と「間接的な隣接」の違いは何ですか? それぞれの隣接はルール上、いつ運用するのですか?
答1:
直接的な隣接
マップ上、隣り合う地形へクス同士を指します。橋で繋がった地形へクス同士も含みます。
- 町の設立には、自分の建造物が直接的な隣接で繋がっている必要があります。別に一筆書きでなくても構いません。
- 住居を交易所に改良する際、他勢力の建造物と直接的に隣接していれば、支払うコインが安くなります。
- 他プレイヤーの建造物と直接的に隣接していて、住居を建設する/建造物を改良する場合、そのプレイヤーは(勝利点を支払って)パワーを受け取れます。
間接的な隣接
直接的な隣接ではない物の、船を使えば届く地形へクス同士を指します。「船舶値 ≧ その土地までの河川ヘクスの数」であれば間接的に隣接しています。
- 地形の変換および住居の建設は(直接的な隣接はもちろん)間接的な隣接で繋がった地形へクスに行えます。
- ゲーム終了後の「エリアの得点計算」には、直接的な隣接だけでなく(船で繋がっている)間接的な隣接も含みます。
-
トンネル工事(ドワーフ)と絨毯飛行(ファキア)は、フェイズ2での「地形の変換と建設アクション」および「ゲーム終了時のエリアの得点計算」で、間接的な隣接として扱います。
しかし、ラウンド終了時の教団ボーナス(フェイズ3)でスコップを獲得した時は、「地形の変換と建設アクション」(フェイズ2)ではないので、トンネル工事も絨毯飛行もできません。
答1: いいえ。発生したパワーよりも実際に受け取れるパワーの方が少ない時は、受け取れるパワーに応じた勝利点を支払うだけで済みます。この場合、2ー1=1勝利点を支払えば良いのです。
(訳注: 得点トラックのマーカーは「0」までしか減らせない=マイナスには出来ないという意味です)
もちろん、どちらの場合もパワーを受け取らない=勝利点を減らさない選択が可能です。
問2: 勝利点を節約するために、受け取るパワーの量を減らしても良いですか?
答2: いいえ。答1の例外を除き、パワーは全て受け取るか、一切受け取らないかです。
問3: 特別アクションで建った建造物からでもパワーは発生しますか?
答3: はい。自分の建造物が直接的に隣接していれば、他勢力が住居を建設/建造物を改良した場合に、パワーを受け取れます。
「住居を建設した(アクション1)か、建造物を改良した(アクション4)とき~」
と説明書には書いています。ですが正確には他のアクションでもパワーは発生します。例えば、7番の特別アクションで住居を建てたり、建造物を改良した場合などです。
訳注: 要は建造物に変化(住居の建設、建造物の改良)があれば、いつでもパワーが発生しうるのです。具体的には以下の通り。
- ウィッチの砦能力で住居を1つ建設
- スウォームリングの砦能力で住居1つを交易所に改良
- ノマドの砦能力で土地1つを砂漠(黄)にし、そこに住居を1つ建設
- ジャイアントの砦能力で土地1つを荒野(赤)にし、そこに住居を1つ建設
- ハーフリングの砦能力で発生した無料のスコップ3本で土地1つを平原(茶)にし、そこに住居を1つ建設
- ボーナスカードの特別アクション「無料のスコップ1つ」を選んだ後、住居を1つ建設
- 共通ボード上のパワーアクション「無料のスコップ1つ」を選んだ後、住居を1つ建設
- 共通ボード上のパワーアクション「無料のスコップ2つ」を選んだ後、住居を1つ建設
最初の2つ以外は建設コストを支払います。
無料のスコップを使い切る必要はありません。全く使わなくても構いませんが、通常は無駄な行動ですね。しかし他のプレイヤーに使わせないために、あえて共通ボード上のパワーアクションを選ぶ状況なら起こりえます。
3.8 カルティストも併せてご覧ください。
問1: 教団トラックのスペース10に入るには何が必要ですか?
答1: スペース10に入るには、鍵(町タイル)が必要です。町を1つ設立した際に、町タイルを1つ受け取ります。スペース10に入るごとに鍵を1つ使います。いずれかのスペース10に入った後、別の教団トラックのスペース10に入るには、鍵をもう1つ手に入れる(新たに町を設立して、町タイルを受け取る)必要があります。
問2: 司祭を修道会に派遣する際、書かれている数字分を進み切れなくても構いませんか? (司祭を「2」のスペースに派遣したが、マーカーはスペース9にある場合など)
答2: はい、構いません。
(訳注: 書かれている数字は「マーカーを進める最大数」と考えれば良いでしょう)
問3: 派遣先が4つとも埋まっていた場合でも、司祭を1つストックに戻せば、任意の教団トラックを1スペース進められますか?
答3: はい。派遣先が4つとも埋まっている/いないに関わらず、司祭を1つストックに戻せば、任意の教団トラックを1スペース進めます。
答4: いいえ。自らの意思で「鍵を使わない」選択はできません。スペース10に進めるのであれば、必ず鍵を使ってマーカーを進めてください。
2.10 タイミング(恩恵タイルの獲得、町の設立、資源の獲得)も併せてご覧ください。
問1: 町を設立するには?
答1: 自分の建造物が4つ以上直接的に隣接し、なおかつ合計パワー値が7以上であれば、町が「自動的」に設立します。
(訳注: 自動的ですから、自分の意思で「町を設立しない」選択はできません)
聖域が含まれていれば、直接的に隣接する建造物は3つ以上で済みますが、やはりパワー値は7以上が必要です。
(訳注: あくまで「聖域を含む建造物の連なり」だけです。マップ全体に効果が及ぶのではありません。聖域を建てた途端、遠く離れた建造物の連なりも町にできると勘違いするプレイヤーが何人かいたので、念のため)
画像の恩恵タイルを取っていれば、6パワー以上で町になります。聖域を含んでいれば、建造物3つ以上かつ6パワー以上で町になります。
画像の恩恵タイルを取ったら、町ができたかを確認しましょう。同時に2つ以上の町が設立する場合もありえます。
「3.4 マーメイド」の問3も併せてご覧下さい。
答2: ルールブック14ページ目「町の設立」に書かれている、以下の一文を表しています。
「例外: 聖域を含んでいる場合、建造物駒は3個でよい」
(訳注: ルールブックには、このアイコンについての説明がありません)
問1: 最終の第6ラウンドでは、ボーナスカードはどうなりますか?
答1: 他のラウンドと違って、パスしても手元のボーナスカードを、場に並ぶボーナスカードとは交換しません。ですから、場のボーナスカードに乗っているコインは、誰も受け取れません。ただしパスを選んだ時に勝利点を生み出す、手元のボーナスカードの効果は有効です。
問2: 船舶値+1のボーナスカードは、ラウンド終了時の教団ボーナスで、無料のスコップを受け取った場合にも使えますか?
答2: いいえ。ボーナスカードが有効なのはフェイズ2だけです。教団ボーナスはフェイズ3に発生するので、船舶値+1の効果は使えません。
問1: パワーコマが全てトレイIIIにあって、受け取れるよりも多くのパワーが、自分の手番に発生しました。無駄にしないよう、コイン/労働者/司祭に変換してから発生したパワーを受け取れますか? 自分の手番ではない時でも可能ですか?
答1: いいえ、どちらもできません。パワーをコイン/労働者/司祭に変換できるのは「自分の手番中」で、なおかつ「アクションの前か後」だけです。アクションの処理中には行えません。
ただし例外として、ゲーム終了後の「最終得点計算」時には、パワーを変換できます。
(訳注: ゲーム終了後の得点計算で、3コインにつき1勝利点になるのを忘れないように)
2.9 最終得点計算も併せてご覧ください。
答1: はい。
(訳注: パワーの破棄だけでなく資源の変換もできます。残った司祭や労働者も全てコインにした後で、手持ちの3コインにつき1勝利点を獲得します)
答2: いいえ。各プレイヤーは、最も大きな繋がり1つからのみエリアの得点を獲得します。
(訳注: エリアの得点を獲得するのは、各プレイヤー「1回まで」という意味です)
問1: 火の教団トラックのスペース8にマーカーがあるものの、まだ鍵を持っていません。画像の恩恵タイルを取って「町の設立」と「鍵の獲得」が同時に発生した場合、火の教団トラックのマーカーをスペース10に進めても良いのですか?
答1: はい。その恩恵タイルを取って町が設立したら、即座に鍵(町タイル)を手に入れます。そして、火の教団トラックを2つ進め、その鍵を使ってスペース10に入ります。もちろん、まだ誰も火の教団のスペース10に入っていなければ、ですが。
「2.5 教団トラックを進める」の問4も併せてご覧ください。
問2: カオスマジシャンの特殊能力で恩恵タイルを2つ獲得しました。処理する順番は自由に選べますか?
答2: はい。獲得した恩恵タイルを処理する順番は、カオスマジシャンのプレイヤーが自由に選びます。
答3: はい。砦に改良して町が設立した場合、町タイルと砦能力は、どちらから処理しても構いません。
3.8 カルティストも併せてご覧ください。
答4:はい。収入は1コずつ順番に処理します。
- 橋がストックにないのに「橋/3パワー」のパワーアクションを行う
- 司祭がストックにないのに「司祭/3パワー」のパワーアクションを行う
- スコップを使う必要がないのに「1スコップ/4パワー」や「2スコップ/6パワー」のパワーアクションを行う
- 自分の教団マーカーがスペース10にあるのに、その修道院に司祭を派遣してマスを埋める
答1: はい、全て行えます。ちなみに「橋/3パワー」のパワーアクションを行い、(ストックにあるのに)あえて橋を架けないことも可能です。
答2: はい、行えます。追加のキューブを使わないのであれば、計2スコップにならないので地形の変換はできませんが。発生した1スコップは(持ち越したりできず)単に失います。
トンネル工事(ドワーフ)と絨毯飛行(ファキア)は、フェイズ2での地形の変換と建設アクションおよび、ゲーム終了時のエリアの得点計算で、間接的な隣接として扱います。
しかし、ラウンド終了時の教団ボーナス(フェイズ3)でスコップを獲得した場合は、「地形の変換と建設アクション」(フェイズ2)ではないので、トンネル工事も絨毯飛行もできません。
(以上、2.3 直接的/間接的な隣接より抜粋)
問1: 4勝利点を得るため、自分の建造物と直接的に隣接している地形ヘクスに、トンネル工事や絨毯飛行はできますか?
答1: いいえ。自分の建造物と直接的に隣接している地形ヘクスには、トンネル工事も絨毯飛行もできません。
(訳注: 橋で繋がった地形へクスにもできません。なぜならルール上「直接的に隣接」しているからです)
答2: その場合もできません。どこから行うかが問題ではなく「自分の建造物と直接的に隣接している地形ヘクス」には、トンネル工事も絨毯飛行もできないのです。
問3: 1回の地形の変換と建設アクションで、トンネル工事や絨毯飛行を2回以上行えますか?
答3: いいえ。どちらの能力も1アクションに1回までです。
ファキアの砦能力は最大2マスを飛ばせますが、選んだ地形ヘクス1つにしか使えません。分割して異なる地形ヘクス2つへの飛行はできません(2スコップのパワーアクションを選んだ場合でも)。
問4: 地形の変換も住居の建設もしない地形ヘクスに対して、トンネル工事や絨毯飛行はできますか?
答4: いいえ。4勝利点を得るためだけのトンネル工事や絨毯飛行はできません。地形を変換するか、住居を建設する(あるいは両方を行う)必要があります。
問5: トンネル工事や絨毯飛行で4勝利点を得るために、手番を分けて同じ地形ヘクスに、地形の変換を行えますか?
答5: はい。その場合は地形を変換しているので構いません。行うごとにトンネル工事/絨毯飛行で4勝利点を得ます。もちろん、得点タイル「スコップを使うごとに2勝利点」と重複します。
問6: 自分の建造物と空き地を橋で繋げました。トンネル工事で、その空き地の1ヘクス先まで飛べますか?
上の画像で言うと、C11からトンネル工事を行えば(橋で繋がったB9の先にある)A9/A10/B8/C9まで飛べますか?
答6: いいえ。トンネル工事も絨毯飛行も船舶と同じように、自分の建造物から始めます。橋で繋がった地形へクスからではありません。
注意: 上の画像の場合、B9からのトンネル工事もできません。
また、C11からB9へのトンネル工事もできません。なぜならC11とB9は、橋で直接隣接しているからです。問1および問2で答えたように、「自分の建造物と直接的に隣接している地形ヘクス」には、トンネル工事も絨毯飛行もできないのです。
2.3 直接的/間接的な隣接も併せてご覧ください。
問7: 画像のボーナスカードについて、別表IV(ルールブックの19ページ目)では次のように書かれています。
「ドワーフとファキアはこのカードから何の利益も得られません」
船舶値+1だけでなく、フェイズ1:収入での3パワーも得られないのですか?
答7: いいえ。船舶値+1の効果がないだけです。次のフェイズ1:収入では3パワーの追加収入があります。もちろん、このボーナスカードを選んだ時に、上に乗っているコインも全て受け取ります。
- パワーアクション「6パワー:2スコップ」を選ぶ
- 1本目の無料スコップで、自分の建造物と直接的に隣接するヘクスを拠点地形に変換する
- 2本目の無料スコップで、(直接的に隣接してない)別のヘクスにトンネル工事/絨毯飛行を行う
- このアクションで拠点地形に変換したヘクスに住居を建てる
答8: はい、できます。
(訳注: 2番目と4番目の処理でそれぞれ拠点地形に変換した場合、住居を建設できるのは2番目の処理で、つまり先に拠点地形になった地形へクスのみです)
問1: スコップは使わなくても、受け取っただけで勝利点が入るんですよね?
答1: いいえ。スコップを1本使うごとに1勝利点が入ります。
(訳注: 原文であるドイツ語ルールでは「使うごとに」と明記されています。英文化の際に「入手するごとに」と誤訳したようですね。それを孫引きしたであろう日本語版も同様に、誤訳したルールが載っています)
問1: アルケミストの砦能力は、スコップを使わなくても、受け取っただけで2パワーがもらえるんですよね?
答1: いいえ。スコップを1本使うごとに2パワーを得るのです。
(訳注: これも上と同じ誤訳によるルールの混乱と思われます)
問1: マーメイドの能力で町を設立しました。飛ばした河川へクスに置いた町タイルは隣接を妨害しますか? また、その町タイルは建造物として扱いますか?
答1: どちらも「いいえ」です。河川へクスに置いた町タイルは隣接を妨害しません。いずれの勢力であっても、河川に置かれた町タイルを通り抜け、間接的に隣接する地形へクスに住居を建設できます。
河川へクスに置かれた町タイルは建造物ではありませんが、町の一部として扱います。
(訳注:町の設立には、直接的に隣接する建造物が4つ以上、かつ7パワー以上が必要です。マーメイドの能力で飛ばす河川へクスおよび、その上に置く町タイルは建造物ではありません)
問2: 飛ばしたい河川へクスには、既に町タイルを置いています。再度その河川ヘクスを飛ばして、新しい町を設立できますか?
答2: いいえ。その場合(同じ河川ヘクスは飛ばせないので)街の設立はできません。
問3: 能力で河川へクスを飛ばせば、町が設立する状態です。しかし、あえて能力を使いませんでした。その河川へクスを挟んだ両側に、それぞれ町を設立できると思ったからです。しかしゲームが進んで、町を2つ設立するのは難しい状況になりました。
(わざと能力を使わずに、あえて設立を見送った)町を能力で設立するには、何か条件が必要ですか? 例えば、建物の1つを改良するとか、隣接する地形へクスに住居を新しく建てるとか。
答3: いいえ。マーメイドの能力は自分の手番中ならば、いつでも使えます。ですから、ただ単に「能力を使って町を設立する」と言うだけで良いのです。
(訳注: 「いつでも」とありますが、正確には手番のアクションの前か後だけでしょう。アクションの処理中には行えないと思われます)
訳注: このやり方を応用すれば、勝利点を効率よく稼げます。
- 早めに町設立の条件を満たしておく。
- 得点タイルが「町の設立で5勝利点」のラウンドまで待つ。
- そのラウンドが来たら、自分の手番に能力を使って、町を設立する。
条件を満たしていれば、町の設立が同時に「2つ以上」起こりえます。
問1: 初版のルールブックには「特別アクションとして(アクションフェイズごとに1回)、プレイヤーは任意の教団トラック1つの上でマーカーを2スペース進めることができます(スペース10に入るには鍵が必要です)」とあります。2つ目のカッコ内はどういう意味でしょう?
答1: 未使用の鍵(町タイル)がある時だけ、マーカーをスペース10に進められるいう意味です。第2版のルールブックでは分かりやすい表記になっています。
「2.5 教団トラックを進める」の問1も併せてご覧ください。
問2: オウレンの砦能力で、2つの教団トラックを1スペースずつ進めても良いですか?
答2: いいえ。教団トラック1つのマーカーを2スペース進めるのです。分割はできません。
追記:
- 「4パワー:1スコップ」のパワーアクション
- 「1スコップ」のボーナスカード
上記のどちらかを使った場合、(現在の変換レートに応じた)労働者コマを支払えば、追加のスコップ1本を生み出してスコップを計2本にできます。
無料のスコップを使わずに地形を変換する場合は、(現在の変換レートに応じた)労働者コマを支払ってスコップ2本を生み出す必要があります。
スコップ2本で地形へクス1つを荒野に変換し、そこに(コストを支払えば)住居を建築できます。地形の変換だけをして、住居を建てなくても構いません。
注意: ジャイアントの特性として、1回のアクションで使うスコップは「丁度スコップ2本」です。
スコップ1本だけでは地形の変換ができず、そのスコップを失ってしまいます。
3本目・4本目のスコップを生み出すために、余分な労働者コマを支払う意味は全くありません(ルール上、不可能)。他の勢力とは異なり、1回のアクションで拠点地形に変換できる地形へクスは「絶対に1つだけ」なのです。ここが、ジャイアントは使いにくいと思われている理由の一つなのでしょう。
答1: どちらも「いいえ」です。勢力ボードの右下に描かれている通り、他の地形を「丁度スコップ2本」で荒野に変換します。それ以外の地形変換はできません。1回のアクションで、スコップを1本だけ使うのも、3本以上使うのも不可能です。
答2: 「到達できる」地形へクスとは、自分の建造物から直接的あるいは間接的に隣接しているという意味です。
直接的に隣接している(ただし橋による隣接は含めない)必要があるノマドの砦能力「砂嵐」とは別物ですから、船舶値が1以上なら川を越えた先の地形へクスも砦能力で荒野(赤)に変換できます。
(訳注: 日本語ルールでは「通常ルールに従って~」と分かり易い表現になっています)
問1: スコップを使って地形を変換するごとに2勝利点ですか?
答1: いいえ。司祭で生み出したスコップを使って地形を変換した時にだけ、2勝利点を得ます。他の方法でスコップを手に入れた(そして地形を変換した)場合ではありません。
例えば、パワーアクションやボーナスカードで無料のスコップを1本生み出し、さらに司祭1コをスコップ1本に変えたとします。これで2スコップ分の地形変換をした場合、(4勝利点ではなく)司祭で生み出した1スコップ分の「2勝利点」だけを獲得します。司祭以外のスコップは勝利点になりません。
2.10 タイミング(恩恵タイルの獲得、町の設立、資源の獲得)の問3も併せてご覧下さい。
(訳注:2013年7月22日、カルティストの能力が以下のように改定されました)
「能力: カルティストの建設アクションによって、1人以上のプレイヤーがパワーを得ることにしたとき、カルティストプレイヤーは任意の教団トラック1つの上でマーカーを1スペース進めます。他プレイヤーが何人パワーを得たかにかかわらず、1スペースだけ進めます。他のすべてのプレイヤーがパワーを得ないことにした場合、マーカーを進めることはできません。」
上の青い文章を、次の赤い文章に差し替えます。
「他のすべてのプレイヤーがパワーを得ないことにした場合、マーカーを進めることはできませんが、代わりに1パワーだけ獲得します。」
(追記: 以下はテンデイズによる公式の文章です)
能力:カルティストの建設アクションによって、1人以上の他プレイヤーがパワーを得ることにしたとき、カルティストプレイヤーは任意の教団トラック1つの上でマーカーを1スペース進めます。他プレイヤーが何人パワーを得たかにかかわらず、1スペースだけ進めます。他のすべてのプレイヤーがパワーを得ないことにした(または得られない)場合、代わりに1パワーを得ます(誰とも隣接していない場合、この能力は効果を持ちません)
「他のすべてのプレイヤーがパワーを得ないことにした(または得られない)場合、代わりに1パワーを得ます」という日本語版の書き方と、FAQでのルール解釈には以下のような違いがあります。
答1: はい。住居を建設した時と、建造物を改良した時の両方です。
(訳注: 無料のスコップを使った後に、住居を建てた場合も同様です)
Power)」という表現について。
答2: いいえ。直接的に隣接していなければ、パワーそのものが発生しません。ですからカルティストの能力も発動しません。
答3: ルールブック9ページ目「パワーの獲得」には以下のようにあります。
「3. すべてのパワー駒がトレイIII上にある場合、プレイヤーはそれ以上パワーを得ることはできません」
そもそも「パワーを得られない」ので、パワーを得る/得ないを選択する以前の話です。よって、この場合もカルティストの能力は発動しません。
もしパワー獲得を先に行えるなら、カルティストは結果を見て、最も都合の良い恩恵タイルを選べるのですが。
答4: まずは恩恵タイルを1枚選んでください。その後で、他プレイヤーにパワーを得るかどうかを、時計回りの順に尋ねていきます。
答5: 先に町タイルを1枚選び、続いてパワー獲得を処理します。
(追記: 同時に2つ以上の町が設立する場合もあるので「1枚」に打ち消し線を入れました)
答1:いいえ。町タイルの合計枚数と同じ「14」になります。
答2:いいえ。どちらも5勝利点だけです。